週末
土日に次男が熱を出していたので、家で一緒にのんびりとしていました。
一緒にゴロリとなって本を読むものの、
気持ちのいい風に数ページ読んではウトウト、、、と
そんな週末を過ごしていました。
(ワールドカップもはじまってちょっと寝不足、、、という言い訳もあるんだけど)
何冊か並行して読んでいたんですが、
この本を読み返してみて、やっぱりよいな〜と思った週末でした。
文章がよどみなく流れていく感じなんですよね。
普段使わない美しい日本語も心地よかったです。
「赤いろうそくと人魚」は絵本にもなっているお話ですが、
「童話集」とタイトルがついているけれど、本当は大人向きの短編集です。
ストーリーにどれも不思議な余韻が残ります。
- 作者: 小川未明
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1951/11/13
- メディア: 文庫
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学生だった頃は、音楽でも本でも映画でもなんでも外国のものに興味がいっていたのですが、
やっぱり日本人のアイデンティティーなのか、年をとったからなのか、
最近ではどうも日本の古いものとかきれいな日本語に気持ちが傾きます。
次男が、春から学習塾のようなものに通いはじめ、
(でも、そこは塾と言うよりは道場みたいな感じなんですけどね)
そこで、書き写しの教材というのがあって、それは日本の古い歌だったり、詩だったりするのですが、
結構私が楽しみに目を通しています。(知らないものがたくさん載っているので)
特に、暗記させるとかではなく、本当に、書き写すだけなんですが、
子供の潜在的なすごい力なのか、書き写すだけなのに、意外と空で言えたりしているのです。
(全部ではないので、たぶん心に引っかかるものだけなんだと思うんですが)
あるとき、子供が
「春は名のみの 風の寒さや 谷のうぐいす 歌は思えど、、、(早春賦)」
とかって何かの拍子に独り言をいっていたのを聞いたときに、
すごく日本語の美しい感じを再認識したのと同時にビックリしました。
「早春賦」は結構、最後のほうまで暗唱できていたので、
やはり、きれいな日本語の音のつらなりっていうのは
日本人なので、心にすっと入ってくるものなのかな〜なんて
子供の独り言を聞きながら漠然と思ったりしました。
その教材には、萩原朔太郎の詩なんかも出てきて、
たぶん実家には置いてあると思うのだけど、萩原朔太郎と北原白秋の
詩集を買ってしまった私です。
旧仮名遣いなんかは、子供もですが、私もなんだか新鮮で面白く感じるのですよね〜。
これから雨の季節、ウトウトしながらも色々な本のページをめくる時間を持ちたいです。
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