星空


今日は七夕ですね。毎年、お天気の悪い事が多い気がしますが、今日はお日さまが出ています。でも、ちょっと雲が多くて星空は見えないかな〜?
七夕というと、織り姫と彦星のおはなしですが、この絵本もこの季節にいいかな〜と思います。絵がすごくアジアなかんじなので、不思議な昔話にすっと入り込んでいってしまいます。



ほしになった りゅうのきば (日本傑作絵本シリーズ)

ほしになった りゅうのきば (日本傑作絵本シリーズ)




お話は子どもがいないおじいさんとおばあさんが、子どもが欲しいと願っていると、ある日、山のてっぺんから石が転がってきて、パカッと割れた石の中から元気な男の子が生まれます。その男の子はサンとなづけられます。
サンが立派な若者になった頃、南山に住んでいるりゅうと北海に住んでいるりゅうがけんかをして、天が破けてしまいます。破けてしまった天の裂け目からは、雨が滝のように降り注ぎ、寒い日には冷たいひょうが石のようにおちてくるのです。困った村人を助けるためにサンはライロン山の鳥の巣に住む緑の髭の老人のもとへ、どうしたら破けた天を治す事ができるかを聞きに行くのです。老人にウリュー山に住むクマ王の3人娘は繕い物が上手で天の繕いも上手だと聞き、こんどは、クマ王のところへいき娘をお嫁さんに欲しいと頼みます。この後、色々な面白いエピソードがつづいて、最終的には末娘の白姫をお嫁さんに貰って、天を破いた2匹のりゅうから牙や角をとってきて、羽のはえた羊にのって二人で破れた天を治しに行ったというお話です。
破れた天の裂け目には白姫がかぶっていたターバンを覆いかぶせ、りゅうの牙のくぎでそのターバンをうちつけたのだそうです。
夜空を見上げたときに見える白く広がって見えるものは白姫が頭に巻いていたターバンで、その白いものを人々は「銀河」とよび、あのキラキラ光るものこそはりゅうの牙で、そのキラキラ光るものを「星」と呼ぶのだそうです。
サンと白姫は今でもあちらこちらを飛び回っては、天の裂け目をつくろっているのだそう。
羊好きな私としては、羊に羽が生えて天を駆け回るというところもなんだか気にいっています。やっぱり繕い物のお供は羊ってことなのかしら〜?
あと、サンと緑の髭の老人やクマ王とのやり取りも、なんだかおかしくって、何度も読んでしまいたくなります。


今日は、夜空にりゅうのきばが見えるでしょうか。