昭和なかほり


カバーアルバムとか、トリビュートアルバムとかってあの曲がこんな風に?!とか驚きがあったり、あまり好みではないな〜と思っていたシンガーの方を”あれれ?よいではないですか〜?”と、新たに好きになったりと、新しい出会いがあったりするので、好きなんです。
いつも楽しみなのは、矢野顕子さんのカバーで、オリジナルと思うほどのアッコちゃんワールドです。
竹善さんのカバーアルバムも今回で4枚目になり、1枚目から、そりゃあ、ずっと聴いてきていますが、カバーといえども、1枚1枚どれも全部違うテイストだからすごいです。

今回のアルバムは、邦楽のカバーです。
70年代からの歌謡曲やフォークやpopsでなじみのある曲ばかりだったので、どんな仕上がりなのかな〜と、ずっと、楽しみにしていました。

i-podでじっくり聴いているんですけれど、収録されている曲が1つずつまったく違った映像が見えるようなアレンジになっていて、R&BやAORや私の個人的な思い出としての吉田拓郎さんが歌うフォークや、寺尾聡さんのリフレクションズを思い出したり、竹善さんの故郷の青森を感じたり、色んなテイストが楽しめるように思います。
それらの曲が流行っていたころは、子どもだった私も、今では一応少し大人にもなったので、今回選曲されている曲の詞の美しさなんかも、ちょっとわかるようにもなったのかな〜なんて思ったりもします。
(私は音楽の素養がなく、文系なので、メロディーだけでなく、日本語の場合歌詞も非常に大事なんです)

最初から、「桜坂」と「ロビンソン」を楽しみにしていたんですけれど、「桜坂」はなんだか本当に情景が浮かぶようで、泣けました。
「ロビンソン」はリンカラン風なアレンジで(あくまでも私の中のイメージなんですけど)気持ちよ〜く聴いていくうちに、最後のほうはゴスペル風で、あれ、この曲ロビンソンだったよね?みたいなところが、とってもお気に入りです。
聴いているうちに、子どものころの事とかを思い出したりして、あのアルバムもう一度聴いてみたいな〜とか、妄想が広がります。

「万里の河」の岡野クンのバックコーラスも思わず耳をこらして拾って聴いてしまいます。


先日、テレビのドキュメンタリーで、竹善さんが「クラッシックにカバーはない。」と言っていた言葉、いい物は後世に伝えていく物だという言葉がとても印象的でした。


全曲試聴できます→コチラ

ウタヂカラ~CORNERSTONES4~(初回盤)

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