店じまい
石田千さんという人はセカセカしていない人なのだろうな〜と思う。
文章を読んでいると、なんだかセカセカした気持ちが
す〜っと穏やかになってくる。
私はこの街の住人になって、8度目の春がくるので、
少しずつなじみの商店が増えてきた。
大型の電気屋さんがなくなったので、
街の電気屋さんにお世話になるようになったのだが、
やはり大型店とは違う買い物ができる。
親子3代の暮らしが見える電気屋さんなので、行くとちょっとほのぼのできる。
そうかと言えば、店じまいしてしまった店もあり、
一番残念なのは布団やさんがなくなってしまったこと。
私は布団派なので、布団の打ち直しが近所でできなくなってしまったのが残念でならない。
石田さんの文章は風景が目の前に広がってくる。
そして、やっぱり、出てくる食べ物とお酒がおいしそう。
著者と同年代なので、子どもの頃の話には
まるで自分の事のような錯覚にすら陥る。
(それにしても、石田さんの記憶力ってすごいな〜)
「店じまい」がテーマになっているさまざまな話に
ちょっと胸がキュンとなった。
- 作者: 石田千
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